咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

成人式前撮り

娘が来年成人式なので振り袖写真を撮りに行った。前撮りコースという名目で頼んだけど式典には出ないので、実質これが成人式。

娘の振り袖には、私が成人式で着たのを娘サイズに仕立て直したのと、娘用で別に誂えてもらっていた*1のがあり、せっかくなので2着とも写真撮った。

母も亡くなった祖母も着道楽だったので、家の経済状況から考えると、どうも着物にかけてる額がひどいような気がする。私は華美な着物があまり似合わないタイプだし、地元中学でのスクールカースト低かったから式典にも行く気なくて、ぶっちゃけ成人式に着物作るぐらいだったらそのお金で短期留学とか行きたかった。

しかし、母と祖母に半ば無理やりに呉服屋さんに連れて行かれて、もう仕方がないので、せめてできるだけ安くあげようと「できるだけ派手ではないもの 刺繍も金箔もないもの」という観点で黒地に白と赤の紅梅が大きくちらしてあるシンプルモダンな着物を選んだらば、なんか加賀友禅の作家物とかで、現地にあるので一番高いものを選んでいたらしい(今回、額を聞いてびびった 想定してたのと1桁違った)

まあ、なんでもそうだけど、実際に見比べると良い物はやっぱり違う。スーパーで魚とか野菜とか買うときでも良いものは目に飛び込んでくるけど、着物や服も同じ。で、スペックで買う場合はコスパ買いは成立するけど、実店舗で買うと「素敵!」って思うものはやっぱ順当なお値段するわね…。

私自身は、20才のころは今よりもっと地味だったし、そもそもPCサマーの私に似合うものはもっとソフト系であるしで、成人式の写真は完全に黒歴史な仕上がりだたけど、今回、娘に着せることができてよかった。流行り廃りのないシンプルなデザインなので息が長いし、ウィンター族の娘にはむちゃくちゃハマっててかっこよかったんですよ。親バカかもだけど!

しかし、このタイミングでPC診断受けてて正解。実は、娘が自分用に選んだのは柔らかい黄色に色とりどりの花が散らしてある着物で、肌映りがあまりよろしくない。そこで、小物選びのときに徹底的に冬向けのカスタマイズをした。重ね衿には赤と白の市松模様を選び、さらに帯を黒にしてコントラストを強くし、さらに帯揚げ帯締めなど要所ビビッドな赤をあしらってみた。
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成人式の小物、基本的には主役として着るから小物類は派手側に倒すわけで、一方、今後、披露宴のお呼ばれとかで着る場合はそこまで派手にはしないから、今回、小物は自前で用意せずスタジオで借りる予定にした。でも、母はこだわり強いし、後で写真だけ見せたら絶対文句いうと思ったので現場に連れて行った。案の定、母はPCスプリングで自分に似合うもの=良い物だという思い込みがあるので、とりあえずオレンジ色とか朱色とかをすすめてくる。でも、現場で「いや、この子に似合う赤は、もっとピュアで強い赤やのよ。コントラストをつけたほうがかっこよく見えるのよ」って実際に比べて見せると、納得してくれた。強く言えたのはプロ診断のおかげ。メイクもそうで、油断すると朱赤とかコーラルとかをつけさせたがるんだけど、娘はピュアレッドとかローズ転びのレッドが似合うのでそこは強く押し切った。

実際、娘、黄みの色がほんとダメで、肌が青黒くくすんで目ばかりがギラギラしてスラム街の人みたいになる。でも黒とか赤とか着るとくすみがスっと抜けて目と髪の黒さが映えてかっこいい。むちゃくちゃわかりやすいウインターなので、子供のころから似合う色はある程度は把握してたけど、やっぱりプロのお墨付きあると強い。

撮影、ほぼ半日かかったしすごく疲れたし結構な出費にもなったけど、短大の卒業式の袴も振り袖に合わせて選んで予約するとこまでやったので、なんか「お勤めは果たしたぞ!」という達成感は異様にある。あとは20才になった娘とおいしいお酒飲みたい。

*1:私もよく知らないうちに母が注文していた