咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

秋の弘前

週末、弘前に紅葉を見に行き、弘南鉄道に乗って大鰐温泉でのんびりしようではないかということになった。

今回は、伊丹から青森に空路で向かい、連れの車でピックアップしてもらって弘前に向かった。弘前についたらちょうどお昼で、お腹空いてたので中三デパートで念願の中みそ食べた。中みそ、話には聞いてたけど食べたことなかった。店についたらすごい賑わってて、弘前のソウルフードってだけのことはある。


食べてみたら、イメージよりは優しい味だった。スープ自体は結構強いにんにく味噌ラーメンなんだけど、ちょっとマイルドな二郎的な感じで野菜がすごく多く、野菜の甘味と水分が溶け出してるので、ラーメンというより豚汁っぽい。かなり後を引くスープだった。連れはしょっぱ口なので、このマイルドさに対し「うーん、どうなんだろう」って言ってたけど、野菜が多い部分は野菜の水分で味が薄まってるのでかき混ぜるとちょうどよくなったらしい。中みそ、小盛りがあるのは助かる。最近、ラーメンを普通盛りで食べると次の食事が食べられない。

中三デパートはデパートだから1Fは普通にコスメカウンターとかがあり、一方、地下はスーパーマーケットと中みそなのでギャップがある。スーパーマーケットで面白い食材チェックとかしてたらチェックインの時間になった。ホテルに荷物を預けて、100円バスに乗り込み、藤田記念庭園に向かった。ちなみに、今回買った面白い食材は青森風ポトフのもととブイヤベースのもと。それとクジラの大和煮缶と馬肉の大和煮缶。

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庭園は、もみじシーズンもそろそろ終わりなので人も少なく、ゆっくり園内を散歩した。斜面を利用した大きい滝とかあって、わりとダイナミックな作り。最初入ったとき普通の庭園かなと思ったら、階段降りて下に行くと全然雰囲気違った。岩木山の借景を活かした造園上の工夫が凝らされてて、ちゃんと散策するには結構時間がいると思う。コイに餌やってあそんだ。

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一周りして時間も遅くなったので庭園横の喫茶室でアップルパイとコーヒー。ここはふらいんぐうぃっちの聖地でもある。オーダーストップ直前だったのでちょっと慌ただしかった。

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そこから弘前中央駅まで歩いて弘南鉄道に乗る。
弘前中央-大鰐温泉間の往復切符に入浴券と売店で使える200円券がついたきっぷがあってお得。駅に白猫が2匹いた。
https://www.instagram.com/p/BqRkrFtgiOB/

弘南鉄道、むちゃくちゃ老朽化してる。終点の大鰐温泉駅なんて本当に顕著で、駅舎のJR部分と弘南鉄道部分のクオリティが違いすぎて泣ける。沿線の景色は趣があるらしいけど、今回は夜なので真っ暗。本当に真っ暗。

大鰐温泉駅前の温泉施設「鰐come」でお風呂入った。なんか違和感あると思ったら、入ってる人がみんなお風呂グッズのバスケットを持って入ってる。普通、こういう観光拠点をかねた温泉施設にバスケット持ってくる人いないし、地元の人が普通に銭湯として使っているということがわかる。

さっき切符についてた200円券は、貸しタオル代に充当するとちょうど良いらしいけど、私はタオルを持ってきてたので、100円足してお風呂上がりにニッカのシードル飲んだ。

そうこうしてるうちに帰りの電車の時間なので、また電車に乗る。行きも帰りも東急の古い車両、7000系だった。冷房がないやつ。つり革に一部東急時代の広告が残されてる。東横のれん街とか。

旧7000系使ってる私鉄コラボしてたり、愛があると思う。


弘前に戻ってきて予約を取ってあった店に。
toei-h.com
ここは、本気で何を食べても美味しい。いかメンチは品切れだったけども、そのかわりに食べた白魚のかき揚げの白魚含有率が高すぎてウケた。みっしりしてた。大量に日本酒を飲んで曖昧になったところで、またいつもの飲み屋にハシゴ。今回はちょっと疲れてて日が変わるぐらいで眠くなったので宿に戻った。

翌日は、夕方までに新潟に戻らないといけないため9時ぐらいに出発。

途中、象潟の道の駅の展望風呂で休憩しようということになり、そこまで、わりと順調に進んでたんだけど、お風呂上がったら貴重品ボックスの中に入れたはずの携帯端末が1つなくなってて、探し回ったんだけどない。仕事に使ってるやつじゃなく、完全プライベートのやつだったから不幸中の幸いではあるけど。それでも買ってからそう時間も経ってないし、ないとなるとダメージは大きい。

Googleの端末探索を試したら、現地からは線路を挟んで500mぐらいの場所で検知されて不穏。「盗まれたのか」と思い、現地に向かうと、何もない田んぼの真ん中でちょっと音を鳴らしては見たけど発見できず、盗んだにしてもこんなとこに放置するのはさすがにそれはないだろうと。時間もないし手詰まりになったので、警察に遺失物届け出して帰ることにした。

ちなみに、端末は翌日になって私の入れた貴重品ボックスとは別のボックスの中から見つかったという連絡があった。見つかったのはよかったけど、どうしてそんなことになったのかよくわからない。普通、貴重品ボックスに分散してモノを入れるということはないし、貴重品ボックスに入れる時に落としたか忘れたかしてたのをいたずらされたのか、あるいは善意でボックスに誰かが入れてくれたのか?ちょっと謎。

www.kisakata.nemunooka.jp

象潟の道の駅は、土産物コーナー(特に酒類)が充実していて、食堂とフードコートがあって、展望風呂が本当にすごい展望風呂なのでお気に入りだった。最高の道の駅だけれど、お風呂の脱衣所には鍵付きのロッカーがなくて貴重品だけを鍵付きボックスに入れるスタイルなので、ちょっと不安はある。次からはあまり大事なものを持っていかないよう気をつける。あとAndroidの端末検索はあんまり精度高くないというのがわかった。

で、帰路に話は戻る。そういうアクシデントのため、当初の予定より相当時間がオーバーしてしまい、空港まで急がないと飛行機に間に合わないってことでフライト時刻見たら、予約自体取れてなかった。ちょっと目を疑った。記憶をたぐると、この旅行の次の日から東京出張の可能性があって、行きの飛行機は取ったけど帰りの交通手段は保留にしていたのだった。で、出張はしないことになって、そのまま予約するのを忘れていたというオチだった。

今から飛行機取ると3万円以上かかるし、それならかろうじて上越新幹線と東海道新幹線を乗り継いで帰れる時刻なのでは、ということで調べたら2万円ぐらい、時間も18時56分が新潟発の終電だから、まあ間に合うだろうということで、敗北感でいっぱいになりながら新幹線のチケットを取って、日が変わるぐらいに京都に戻ってこれた。

なんか帰り、ピンチの連続だった。そういうこともある。

ところで、連れとは1年ちょい付き合ったことになる。今のところ大きく喧嘩もせず平和に暮らしている。まあ、たまに会ってドライブしたりお酒を飲むだけでお互い踏み込んだ話をしていないんだから、そりゃ喧嘩することもないんだけど。お互い打たれ強いし、人のせいにしないし、こういうピンチでも笑えるタイプなのは良いと思う。

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これは帰りの道で見えた彩雲。