11kg痩せて、だいぶん普通体型に近づいてきたので、どうせなら着たい服が着れる体型に向けて努力しようと思っている。
「着られる服」じゃなくて「着たい服」を選んでいこうと、イメージ素材として雑誌やインスタで好きなコーディネイトを集めてみたんだけど、どうも固まらない。自分が着ることをイメージしたらなんか違う。
ヘアカタログとかもそうだけど、冷静に考えると好き嫌いって結局モデルの顔とか雰囲気で選んでるんですよ。モデルさんとか美形なスタイリストさんが尖った服を着て雰囲気満点なお写真を見たら素敵だけども、一般人のスナップだと「なんかおしゃれ頑張りすぎじゃない?奇をてらいすぎじゃない?」って思ってしまう。小柄な人向けのスタイルブックなんかもたくさん見たけど、写真で見ると小柄というだけでぱっとしない。
結果、何を着たら良いのかわからなくなった。こういうときにパーソナルスタイリストとかお願いする手はあると思うんだけど、それだと第三者から見て自分に似合う服を提案されるわけでしょ。私は、あくまで自分が自分にとって素敵だと思う服を着たいし、さらにそれに似合う自分に寄せていきたいという気持ちがあるから少し違うかなとも思った。
長くなったけど、それなら、街の普通の人でおしゃれだと感じる人を参考にすればいいんじゃん!って思ったわけです。幸いにして自分の行動半径は京都と青山だからおしゃれっぽい人を見るには困らない。(どうでもいいけど、うちの会社の東京本店は、代官山→中目黒→表参道 とおしゃれシティばかりだ)
そして、そういう取り組みをやって、だいたい見えてきた共通項。
- 面白みがないほどシンプルでラインのキレイな服を着てる
- ベージュのシガレットパンツにノースリーブの白シャツとか、レース使いの黒スカートの上に黒ジャケットとか、黒のサックドレスの上にアイボリーの羽織りとか
- ベーシックなアイテムはほとんどモノトーン。綺麗な色を使ったコーディネイトは雑誌やカタログで見ると綺麗だと思うけど、一般人で素敵だと感じることはなかった
- 茶色とかグレーとか中途半端な色もあまり素敵に見えない。黒(ダークネイビーやチャコールグレーまで)か白(ライトベージュ、ライトグレーぐらいまで)。
- ということは、カラー診断受けて、綺麗なパステルをがんばって探してたのはわりと無駄だった
- 見てすぐにわかるような上質なアイテムが印象に残る
- バッグがハンドルにキレイな色のスカーフ巻いた黒のピーカブーだったり、黒スカート黒ジャケットの上に厚手カシミヤのターコイズのストール羽織ってたり、靴がクロコのピンヒールだったりする
- 小物が綺麗な色で、しかもいかにも上質というのはどうしても目がいく。
- 髪がちょうど良い
- 毛先にカールの痕跡はあるのだけれど、全体にキメキメではないエアリーな軽さがある感じ。トーンは明るめのことが多い
- 雑誌なんかでは凝ったまとめ髪はおしゃれだなと思うけど、一般の人がかっこよくまとめてる事例はほとんど見かけない。凝れば凝るほどダサく感じる。
- アクセサリー使いが上手い
- 大きいパールのピアスとか、一粒ダイヤモンドとか、あるいはアイコニックなデザインのアルハンブラとかラブブレスとかああいうのをさらっとつけてるんだ
で、
- 手足が細い
- 時計が高そう
なんだよねえ、というような話を娘にしたところ「お金持ってそうな華奢な女が好きなんじゃん」って言われて、なるほどとおもいました。まあ、そういうお金持ちカジュアルに憧れがあるのだと思う。ヴィクトリア・ベッカム的なやつだ。ファッションヴィクティムではなく、ナチュラルに良いものを買う財力はある雰囲気。それが、本当に好きな系統なのだ。わりと目からうろこ。
翻って自分で選ぶものは「着やすそう」「コスパがいい」「なんとなく今年よく見かける」みたいなほっこりママ的基準+「ブルベサマーだから綺麗色、ストレート骨格でもすっきり見えするシルエット」みたいな外部的価値基準で選んでいて、自分の本当の望みと乖離があるので何を着てもピンとこなかったのだと思う。
確かに上質なものは高いが、雑に5つ買うの我慢して1つだけにするようにしたら今より5倍いいのが買えるわけだし、そうするのがよさそう。骨格から考えて手足は華奢にはならなさそうだけど、そこはまあ。
でも、このワークで、ここまで自分の好みがしぼりこめたのよかった。
あと、少なくともここまで私が街で見て素敵と思った人、たいてい後ろから見て判断してて顔を見てない。お人形のような小顔美女だったこともあるし、ほぼノーメイクの薄顔だったこともあるし、メイクの濃度も人それぞれまちまち。でも顔見てがっかりするということはない。私の美意識において、顔はそこまで大きいファクターを占めてないということだと思う。
むしろ体型のほうが重要で、ほとんど全員が小柄で一見華奢だけど服装の感じからしておそらく骨格はストレート、服の選び方で華奢見えしている可能性が高かった。あと歩き方や姿勢が美しかった。靴はヒール率が高い。ピンヒールだけでなく、5cmぐらいのチャンキーとか、7cmセットバックとか。あと、たまに上質そうなローファーやモカシン。夏場はヌメ革のサンダル。バレエシューズやスニーカーの人はあまり素敵だと思わなかった。
小物のブランドは、わかるものもわからないものもあったけど、ぱっと素敵って思うとだいたい上質なのがすぐわかる。ディテールやデザインよりとにかく質だと思った。
ここから学んだ教訓
- ちょっと可愛いプチプラアイテムを衝動買いせず、あたりまえのアイテムを上質に
- 貯金してもアイコニックな小物を手に入れる満足度は高そう
- 痩せて、ヒール履いても足腰に負荷かからないよう鍛える
- 髪には手をかける、 メイクはそこまで凝らなくてもいい
もう来年1年かけて身体を作り、その間はファッション関連やメイクものは何も買わずに手持ちのものを大事に使い、その分良いものを買うために全部貯金するぐらいでもいいんじゃないのかとすら思えてきた。