金曜日が東京出張だったので、帰りに新潟に寄る予定を立てていたら、前回行った道の駅岩城のキャンプサイトの予約が取れたというのでコテージに泊まってきた。
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ダイニングキッチンと2つのベッドルームがあって冷暖房完備、調理器具完備、テレビも映るし、完全バリアフリー。4人が快適に泊まれる海沿いのコテージが12000円ぐらいで借りられるのすごくないですか? バストイレもきっちり完備。おそらく介助できるようにバスとトイレはセパレートではないですが、フラットなタイル張りですっごく広い。
立地も最高で、日本海を一望できて日没時は神がかった美しさ。道の駅に併設されてる温泉はちょっと濃い目の塩化物泉でとろっとしてて若干ぬるめで癒やし効果がものすごいし、温泉からも夕日が見える。
ただ、場所が結構不便。見ての通りで、東京から新潟に行くのと新潟から岩城まで行くのだいたい同じぐらいの距離である。正直、ついでで行ける距離じゃないけど、我々はわりとバカなので軽率に向かってしまう。いいところなんですよ。
羽越線の岩城みなと駅から徒歩五分なので公共交通機関でもたどり着けなくはない。理論的には。
海辺なので夏はバーベキューとか花火とかできるし、なんなら海岸で泳いだりもできそう。なので混む。まあ、これくらいのシーズンだと空いてる。沿岸はもう雪はなくて、風はまだ冷たいけど耐えられない寒さじゃないし、海を眺めながら鍋つついてお酒飲むにはむしろぴったり。なにしろ道の駅が隣にあって、地元の農産物も海産物も売られてるし。
しかし、道の駅に併設されてる温泉で夕陽を眺めてまったりしてたら、道の駅のショップのほうは18時閉店で、買い出ししそびれてしまった。電気が消えたら周囲は真っ暗でほとんど何もない。かろうじてローソンはあるけど、コンビニつまみで一杯というのも流石に味気ないので、そこから15kmぐらい市街に戻って食材買い出しすることになった。もう少し計画的に買い物をしておけばよかった。
いろいろあったけど、人心地ついてきりたんぽ鍋つつきながらお酒飲んでたら、なんか幸せすぎて泣けちゃう感じになった。
ここに限らず、日本海沿いの道の駅は、だいたい食べ物美味しいし、地元の人の作った農作物とか海産物とかが安くで売られてるし、地酒の品揃えも豊富、大規模なとこだと温泉も併設されてたりで、総じて良い。ドライブして道の駅行って帰ってくるだけで充実した休日が過ごせる。というか、ここのところそういうパターンの週末ばっかりな気がするけど、それ以上に求めるものがあんまりない。
つくづく、自分にはこういうのがちょうどいいと思う。たくさんお金を出せば豪華な宿にも泊まれるし、いいお店にも行ける、それはそれで素敵だけれど、軽率なフットワークの軽さを面白がったり、手作りっぽい娯楽を楽しみながら、さらにいい感じに協力しあえる人との関係性は、お金で買うことはできない。「愛はお金で買えない」というといきなり抽象的だけど、なんかそういう感じだと思う。
それに、人間、どんなに贅沢しても、それを受け止める自分の器のほうに限界があると思う。一日に食べられる量は3食におやつ少々、飲めるお酒は四合瓶で一本ぐらい、それで2畳のスペースがあれば2人で眠れる。どんな富豪だって同じ条件を生きていて、本当にささやかなものだと思う。それでも、交通費とか宿泊費とか食材の費用とかクルマの費用とかそういう諸経費はゼロというわけにはいかないのだから、ある程度のお金もないと困る。そこそこ人様のお役に立つような仕事をして身の丈ほどに稼ぎ、そして週末は素朴に遊べる人生でいたい。
翌日は、東由利の道の駅で温泉に入って由利牛とかフランス鴨とか食べたのち、ショッピングセンターで黄桜すいちゃんコーナーを冷やかして帰ってきた。ここらへんはもう何もかもがゆっくりしていて時間が止まったかのような場所。毎度、だいたい2泊3日ぐらいで会ってるけどいつもあっという間に週末が終わってしまう。のんびりした場所ばっかり行くからなおさらそうなのかもね。
ところで、往路に立ち寄った岩船港の食堂のお刺身がすごく美味しかったのでまた行きたい。飲酒運転撲滅のポスターがnegiccoちゃんだった。このちょっと色あせた感じが食堂の雰囲気と合っててよかった。
雑な居酒屋の昼定食とかにちょっと刺し身が着いてたりするでしょ(マグロとイカ、あるいはハマチなど、いずれにしても両方解凍もの)あれとおんなじ雰囲気でちょこっとフライ定食にお刺身が乗ってるんだけど、そのお刺身が「料亭かよ!」ってクオリティでした。
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全体にリーズナブルなんだけど「〆張鶴 1000円」って食券が売られていて何故かお高い。まあ村上の地酒ということでいいやつなのかな?と想定してたらまさかの四合瓶だった。