咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

近況(にじかくれてみえず)八戸、酸ヶ湯、弘前

だいたい七十二候に合わせて更新するとペースとして良い気がするのでやっていこうと思う
金曜日に休みを取って四連休を作り東北方面の旅行をしてきた。

もともとは、毎年夏に南魚沼のコテージでやってるキャンプ*1 を、晩秋、雪が降ってコテージが閉鎖になる前の週にもやろうということになって、そのつもりで日程を開けてたら、キャンプ近くに熊出没報告が出たため中止になった。

そのため、傷心の我々は北に向かうことになった。
どこまで冬装備にするべきか迷ったものの、雪予報が出ているので念のため雪道に対応している靴をチョイスしてきた。

1日め

新潟市美術館で開催されているNegiccoのアートワーク展を見に行った。
前川國男建築とNegicco。推しと推しとのコラボである。
natalie.mu

その後、燕「杭州飯店」でラーメンと餃子。
時間が遅めだったので並ばずに入れた。
ここは燕三条背脂ラーメン(通称ツバサン)の元祖といえるようなお店で、非常にシンプルに美味しかった。こういうのはバランス芸みたいなところがある。もうちょっと若かったら物足りないと感じていたと思うが、しみじみ幸せだった。
tabelog.com

餃子は丁寧に作った家餃子の上位互換。とにかく皮が強い。で、とにかく大きい。


2日め

今回はまだ行ったことがない青森太平洋側を攻めることにした。八戸に向かう。
途中、東由利の道の駅で温泉に入った。時間的に誰もおらず快適だった。

ところで、秋田を走ってると「美人を育てる秋田米」というキャッチコピーが目に入るが、別にこれは秋田米を食べたからと言って美人になるわけではなく、「秋田には普通に美人が多く、美人たちは地元の米を食べている」という当たり前のことしか述べていない。新潟のおっさんを育てているのは新潟米である。

秋田あたりから雪が降り始めた。
雪の中を120km制限でかっとばし、八戸道に入ったらいきなりほぼライトがなく道はガッタガタで死にそうになったが、なんとか無事に20時半ごろ八戸につけた。

今回は、本八戸の味わい深い横丁ではしご酒しようというコンセプトだったが、最初に入った店がすごく良くてそのまま満足してしまった。
tabelog.com

全体に工夫が凝らしてあって食べてみたいものが多すぎたので仕方がない。いい店なのでおすすめです。

3日め

泊まったのはここ。
grandpark-px.jp

ホテルの朝食は思った以上に良いバイキングだったし美味しかった。
郷土料理を少しずつたくさん食べたい時に、ちょっといいホテルに泊まって朝ごはんで食べるというのは正解だと思うけど、八戸に関してはこれがあまり正解ではないかもしれない。
というのは、陸奥湊駅前の朝市の朝ごはんが最強だから。

aomori-tourism.com

イートインで味噌汁とご飯、それから酒類が売られてて、店で買った魚介類を持ち込んで食べられるだけではなく、駅に併設された居酒屋が朝7時からやってて、市場で買ったものを持ち込めるシステムなのでエクストリーム朝酒が可能ということになってる。
まあ、電車でここまで移動するのどうしたらいいんだかという感じではあるけれど。

市場内の工藤商店さん(@8gyosaikudou)にお正月のすじこやいくらを送ってもらう段取りして、小さいカップのすじことニシンの切り込みをもらってちょこちょこっと食べた。朝ごはんしっかり食べてたから試食程度だけど、やっぱ最高だわ。

弘前までどのルートで向かうかいろいろ話し合った結果、雪が降ってるのでせっかくだし十和田から酸ヶ湯温泉経由で黒石に抜けようということになった。
道中は思った通り何も見えない吹雪の山道で道の両脇に立ってるポールだけを頼りに50km以上ひたすら走るという、わけがわからないことになった。

この写真を撮ってたらテレビの取材クルーが来たが脱兎ルールによりお断りした

すでに酸ヶ湯は46cmの積雪ということで雪靴履いてきて良かった。女湯がとにかく空いてて浴槽1人じめ状態なので名物の千人風呂(混浴)には入らなかった。
帰り、駐車場で車がスタックして隣の車の人に手伝ってもらってどうにか脱出できた。
ありがたい。隣の車のお兄さんに幸せが訪れるように祈るばかりである。
さらに、GPSが効かなくて道に迷った結果、国道103号線を直進して青森方面に出た。

酸ヶ湯、こんなすごいとこなのに、各種送迎バスや定期バスが頻繁に来てて、青森方面からなら比較的道の状況は良いみたい。

弘前についたら17時で、かねてから行ってみたかった居酒屋「土紋」に訪問。きわめて良質な家庭郷土料理+各種豊盃勢ぞろいという大人の酒飲み向けの店だった。
tabelog.com
いがめんち、ニシンの切り込み、スジコの粕漬、地元のソーセージなどと、豊盃3種類をいただく。陸奥八仙はなかった。

その後はいつもの「あば」
tabelog.com
ここでもいがめんち、タツの白子ポン酢(タラ白子のこと。昨日八戸では「たらきく」と呼ぶと知った。弘前では「タツ」という。秋田では「だだみ」)それからホヤ食べたような気がする。華一風、じょんから、あばの酒など。

いつものスナックには行かずに早めにホテルに帰投した。

4日目

飛行機の時間と連れの仕事の都合上、新潟に16時半ぐらいに帰りたい。途中で温泉に寄ることを考えると弘前は8時ぐらいには出たいところ。

今回の宿は弘前駅前のアートホテル弘前シティで、ここのバイキングはすごく豪華なので早起きしてしっかり食べた。地方に泊まるときはこういう地元の人が結婚式するホテルが良いと思うの。
www.art-hirosaki-city.com

で、大館矢立ハイツで超濃厚な鉄泉+雪の中の露天風呂。
朝7時から立ち寄り湯やってて、午前の早い時刻でも地元の人がぽつぽつ入りに来てる。
ohdate-yatate.com

帰りの道のコンディションはとても良かったので、予想より順調に移動できた。
お昼ごはんは、酒田で花鳥風月のラーメン。
kachou.jp
定刻に新潟に戻れて飛行機もちょっと遅延したけど順調に伊丹到着。リムジンバスで直帰できたので良かった。

このへんの旅程にだんだん慣れてきて、あまり「こうすればよかった」という悔いが残らなくなってきている。今回は「陸奥八仙を飲みそびれた」ぐらいかも。あと、弘前でおみやげにりんご買おうと思ってたのを忘れてた。

*1:「JUNET ジンギスカンパーティ」というインターネット古老の集いの新潟支部として開催しているが、最近は古老たちはジンギスカンの脂が厳しくなってきているのでラムしゃぶを食べている