咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

長岡花火/弘前ねぷた

去年と同じく金曜の長岡花火から土曜の弘前ねぷたのコンボで2泊3日というエクストリーム祭りツアーをやった。ちなみに来年は花火が土日だから日程が難しくなるし無理かな。

本来、私は旅行とか外出とかあんまり好きなほうではない。単に、行きつけの店に行ったり誰かに会いに行くほうにモチベーションが向いてるし人混みも得意じゃない。でも、連れがあちこち行くのについていくうち、日本のいろんな場所に行きつけの店ができ、遠くに住む知り合いとも心理的距離が縮まってしまい、なんとなくいろんな場所に行くようになった。40も半ばを過ぎてここまで生活スタイルが変わるんだし、自分の中に変わらないものなんてないんじゃないかしら。修行完遂する勢いで飛行機乗ってるなんて3年前の自分に行っても信じてはもらえないだろう。

で、花火は連れと一緒に場所取りした。心強い。駅側(信濃川右岸)で見るには有料席推奨ということになるけど、長岡IC側(信濃川左岸)は、わりと無料エリアがあって、そこまで場所取りが熾烈でもない。午後3時ぐらいの段階で堤防斜面はほぼ埋まってたけども、橋の横のフリーエリアはガラ空きだった。去年は堤防の斜面で見たけど今年は正三尺玉が上がる方向のフリーエリアで鑑賞することにした。

とにかくこの日は暑くて、ビールを飲みながら川風に吹かれるという感じではなかった。去年は浴衣着たけど、けっこう足元悪いし機動力重視する観点から今年は着てない。暑いとビールがおいしいけれど、暑すぎるとビールを飲むと体の水分が奪われる感じがして、むしろ飲めないということがわかった。

近くで見ると空全体を埋め尽くす感じ、まったく惜しげもなく大量の花火が上がる。暑さと帰りの混雑、それから長生橋が長くて揺れて怖いとか、いろいろ苦手な部分はあるけどこの花火は本当にすごい。

この時点で汗疹とサンダルずれで全体的に死にそうになっていたけど、駅までどうにかたどり着いて1日目は終了。

で、2日目、早朝から弘前に向かった。

何度も同じルートをたどるもんだから、新潟を出たところ、温海の道の駅「しゃりん」あたりで必ずトイレに行きたくなる。その時点でまだ朝早かったのでお店は開いてないだろうと思ってたら、朝7時から元気に営業してる。で、岩牡蠣の浜焼きとか売ってる。つい頼んでしまった。生でもいける岩牡蠣に軽く火を通すと旨味が濃縮され、ジューシーさは失われずなんとも言えない美味になる。1個500円。泣ける味だった。

その後、遊佐の道の駅「ふらっと」では当然のように地元のお母さんの農作物をつい買ってしまうし、その先にある見晴らしスポット「みさき公園」でババヘラアイスをたべ、象潟の道の駅「ねむの丘」でお酒を買ってしまい「にかほっと」の海産物直売所で牡蠣の食べ比べもやってしまうのだ。

象潟の牡蠣は甘くてミルキーで肉厚、新潟~山形の牡蠣はミネラル分が強めで締まってるのが特徴。

今回、青森と秋田の県境にある矢立温泉でお風呂に入っていこうという話だったんだけど、こうやってのんびりしてたら時間がなくなった。残念だけど、サンダルズレが深刻だったから、しょっぱくて熱い温泉に入ったら死亡してたと思う。

今回泊まったホテルは結婚式場なども併設されてるホテルで貸衣装屋さんがある。そこで、お祭り用に浴衣の着付けしてもらい、そのまま買い取れるサービスがあるというので、連れはそれをお願いしていた。着いたらちょうど約束の時間で、衣装室に行ってる間に自分も浴衣に着替えようと思ってたら、着替えが終わらない内にすぐ戻ってきた。早い。

しかし、男浴衣で趣味が悪いということはまあないだろうと思ってたら、恐ろしいことにあるんですね!

黒地に赤と白の模様が入ったヤカラっぽい浴衣に白の角帯という恐ろしい悪趣味さで唖然とした。「もうちょっと落ち着いたやつはなかったの…?」と聞いたら、あとは紫色に蜘蛛の巣の柄とかそういうのばっかりだったそうで、メンズナックルかよと思った。とはいえ、しばらく一緒に歩いてるうちに見慣れてきて、まあ、祭りだし多少ヤカラっぽくてもいいかという気持ちになったけど、いずれ似合いそうなやつを見繕ってあげようと心に決めた。トラップはどこにでもあるな。

そして中みそ焼きそば。

最初に食べた時には、中みそ未体験だったので、ソウルフードっていったって田舎の味噌ラーメンじゃろ?ってなめてた部分があるけれど、この肉味噌は只者ではないのでやはり中みそは偉大。焼きそばはお祭り限定で出してる。

そしてねぷた。

巨大な山車は信号とかにぶつからないよう伸縮したりするギミックがある

一通り見終わって、いつもの「あば」から「美萌」だけど、ねぷた見ながら結構飲んでていい感じになってたので、今回はあまりお店で飲んでない気がする。

あば、去年食べた奇跡的なウニがなくて残念。あと、美萌のママさんが京都に来るかもって言ってたので連絡先教えておいた。京都で飲めたらいいな。

修行

往路、伊丹から新潟まで飛行機だったので47reg。あと一息。