咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

サイコロきっぷで行く瀬戸内アイランドホッピングの思い出 5

大崎下島から呉市街までの島は橋でつながっていて、1日4往復の路線バスが走っている。


右側の建物がバスの営業所。
ここから呉駅前まで2時間半ぐらいで着く。
時刻表
小長港 13:34発のバスに乗り、呉駅前に着くのは15:02。ちょうどホテルのチェックインの時間だから、ちょっとゆっくりした後、呉駅周辺をぶらぶらしてみようかというプランにした。

呉では海から艦船を見ることができるクルーズが開催されているのだけど、ちょうど、日没時に合わせたクルーズプランがある。今回はそれに申し込んである。昨日の反省を経て、ちゃんと申し込みができているか事前確認をした。
bunker-supply.com

バスはほぼ貸し切りだった。
集落の間を縫うように走る、全体的に景色がすごく良い。海がきれいで人もおらず、こういうとこで泳ぎたい。

さて、呉のホテルは、駅前の阪急ホテルにした。沿線住民なので阪急というブランド名に妙な安心感を持ってしまう。

実際、地方都市にある格式ある良いホテルという良さがあった。

まずはチェックインしたが、昨日の靴ずれとか体力の消耗がまだ残ってるし、午後はまだまだ暑い。
駅ビルを覗いて絆創膏などを買い、髪の毛まとめるヘアクリップを忘れたからそれも100円ショップで買うなどした。

酒田とかもそうなんだけど一時期すごく栄えた地方都市って街のサイズが微妙に大きいと思う。
呉はまさにそんな感じで、駅から港まではちょっと歩くし、飲食店街もちょっと離れてる。もとは市電が走ってた街だものね。これは靴ずれと暑さに負けているこの体では結構厳しい。駅ビル見て、ちょっと歩いてゆめタウン見て、ちょっとお茶でもと思ったけど、今ひとつピンと来る店がなく日没まではまだ時間もあるし、一旦、宿まで戻ってきた。

で、今治の教訓から、夜の店は早めに決めて予約を取ってあった。
もう、店を探してさまよった挙げ句に外れを引くみたいな体験だけはしたくなかった。

銘酒処 酒狸
〒737-0046 広島県呉市中通1-1-28 KUREGATE
3,000円(平均)
r.gnavi.co.jp
提督*1御用達的なお店らしく、お酒の品揃えも良さそう。画像を見る限り、お造りもよい顔してるし、期待できると思った。

で、日没近づいてきてから、さっきちょっと行って戻ってきたゆめタウンを抜けて港まで向かい、クルーズの行列に並んだ。結構人が多い。

日によって停泊してる船は違うけど、思った以上にむちゃくちゃ近くで艦艇を見れるし、熟練のガイドさんの話も面白い。

日没クルーズは景色がいいだけではなく、ラッパ手の吹く君が代に合わせて旗を下ろす日没セレモニーを見ることができたり、全体に体験が良かったのでおすすめです。

で、クルーズが終わるとすっかり日が暮れて、飲みに行くぞ!という気持ちになってきた。

結論からいうと酒狸さんはむちゃくちゃ良い店で、つい長居をしてしまった。
カウンターで並んだ提督さんともお話できたし。お酒は、呉の地酒とかもいただいたけど、一番気に入ったのがこれ。

炭酸割り専用のレモンリキュールなんだけど、まったく甘くなくてスッキリしてる。レモンの香りがすごく鮮やかで、自分はこういうのが飲みたかったんだ…って思った。家に帰ってから楽天で注文したぐらい気に入った。

お魚もやっぱりおいしくて、感激だった。
昨日の今治では、何を食べても味しないし疲れすぎて味覚障害になってるのかと思うレベルだったけれど、「美味しいものは美味しい」ということがわかって、すごく安心した。ほんとあの店一体何だったんだろう。来島海峡が目の前にあるのに、なんであんな雑に解凍したみたいな魚が出てきたのか謎すぎる。

おいしいものがあって良い酒があるとその街のことが好きになるし、逆もまた然りなのである。
こう書いてる今も、呉に行きたいし酒狸で飲みたい。

幸せな気持ちになりながら、宿に戻って寝た。こういうときに、宿のクオリティ高いと一日が最高な感じで締めくくれるので、やっぱり宿はちょっといいところを取るに限ると思う。

*1:艦これのプレイヤーのことをそう呼ぶ