咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

「遺伝子学者が教えるケンブリッジ式絶対真実のダイエット」を読んだ

こういうタイトル付けるの流行ってるんでしょうかね。はっきりいって本の内容とズレすぎてると思う。別にダイエット方法を教える本ではないし、そもそも著者も特にダイエットのスペシャリストというわけではない、なんか親近感のわくBMI26のチャイニーズ系おじさん遺伝子学者である。

結局、なにかのダイエットメソッドが絶対的正解ということもなく、カロリー収支がマイナスになったとしても、体は(というか体脂肪という器官自体が)体脂肪を確保するためにホルモンを分泌し、脳を操作し、収支がプラスになるようコントロールしてくるものだし、それができる個体が生き残ってきたのが人類の歴史なのだということが丁寧に書かれている。で、そこからどうするかは読者が考えることになる。

とはいえ、役に立たない本ではない。面白いエピソード満載でむっちゃ読み応えあるし、新しい知見やデータも散りばめられており、自分の体の仕組みやダイエットをやっていく上での体感の「答え合わせ」にはなる。世間に蔓延するインチキダイエットに対する疑いの視点が持てるのは非常に良い。