咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

体重の増減の話

月曜断食やってる人のチャットがあって、年も名前も人となりもよく知らない人があつまってただただ「おなかすいた」とか「1kg減った」とかだけ話していて面白い。不食の日とかくじけそうな時に励ましあえるのでいいと思う。あと、理不尽な体重の増加とか、断食したのに思ったほど減らないとか、そういう話もしばしば聞く。

自分も最初はなんか一喜一憂してた。でも、半年間、ほぼ毎日の体重と食べたものや行動を記録して、人の体というのは「食べると体重が増え、食べないと減る」という単純な作りではないということがわかったので、今は平常心で体重計に乗っている。

その日やったことは明日やその次の日にすぐには影響しない。その蓄積が1ヶ月ぐらいで形になってくる。毎日の変化を見てると、減らない日が続いても次の数日間で理不尽に痩せたりもする。体感的に、むくみが気になる時とすっきりしてるときで1kgぐらいの誤差はあると思うし、人体にはなんのかのとテンポラリに溜め込む仕組みがありそう。

それに、人の体が脂肪組織を脂肪酸にしてエネルギーとして使い排出するのって加水分解だから、単純に考えて、痩せるフェイズが進行していると一時的に水分が加わって重量は増えるんじゃないのかと思う。中身がこびりついた空き瓶を洗う時に水を入れないと流せないように、水分がないと脂肪が燃やせない。ダイエット中に水をちゃんと飲むことが推奨されているのは理にかなっているし、一時的に水分がたまってるから体重も増えたりすると考えると合点がいく。

短期的な体重の増減にも惑わされやすいけど、体脂肪率を測ってるとさらに数字に振り回される危険がある。というのは、家庭用の体組成計だと水分は筋肉として検知されるので、水分が理由で体重が増加してる場合、見かけ上の体脂肪率は低く出たりするから。これが排出されたら水分量が下がり、今度は体重が減ったのに体脂肪率が増える。世間でよく言われる「無理なダイエットで筋肉が落ちた」かのような数字の動きになってしまう。

だいたい人間はそんなに短期間でわかるほど筋肉がついたり脂肪が減ったりしない。体脂肪を1kg燃やすためには7200kcalの消費が必要で、1日の消費カロリーが多めにみつもって2000kcalと考えても1日で1kg減ったりはしない。収支考えてみてものすごくむちゃくちゃストイックに頑張っても1週間に減るのは1kgがせいぜいだと思う。(一生懸命運動すれば、という考えもあるけど運動で消費するエネルギーは脂肪を分解してたら間に合わないので先に糖質切れて低血糖で動けなくなり無理です)1日2日で増えたの減ったのいうのはだいたい水分だということがわかれば、淡々とやっていく感じになる。そうやって、短期的には淡々とメニューをこなして、ときどき長期的な数字の推移を見るのがよさそう。

計測は大事だし、体脂肪率や体組成の推移もちゃんと見るべきだけど、体重は一週間、その他の体組成は1ヶ月単位ぐらいで追うほうが実態がつかみやすいと思うんだわ。