咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

一重まぶたのこととか

よく美容家の人が「一重まぶたは魅力的、海外では一重のモデルが大活躍、それも個性です」みたいなことをおっしゃるんけど、厳然たる事実として、月9に一重まぶたのヒロインはいない。48Gにだって坂道にだって一人もいないと思う。それが21世紀における日本の現実的な美意識であり、われわれは日本社会を生きているから、海外で一重のモデルが活躍してもそんなに関係ない。

まあ大人になれば顔の造作それ以上に「顔つき」とか「個性」とか、その人の纏う雰囲気全体での評価になるので顔のパーツで悩むことも少なくなるものの、20歳にもならない女の子なんてそういう領域だとだいたいどんぐりの背比べ、もって生まれた外見資本で生き抜かないといけないんだからそりゃ大問題だ。しんどいとき「欧米では魅力的」「それも個性」という言葉で勇気づけられる子も多いと思う。

ところが、中国 でこういう報道があった。
news.line.me

これはこれで強いなって思う。考えてみると、そばかすにしても細い目にしても自国ではコンプレックスだけど海外では認められてて平気ってのは、裏を返すと自国の一般的美意識はあくまでローカルなもので、欧米様の美意識に認めてもらわないとグローバルではない、自信も持てないということでもある。それ、いいのか悪いのかという感じもする。結論はでないけど。

自分も一重まぶたでそれなりのコンプレックスを持ちながら人生半分やってきて、いまさらアイプチアイテープを頑張るのもアレだけど眼瞼下垂の手術が保険でできるならちょっといいかもとか思ったりするお年頃になったので、なんかそういうことを考えた。

個人的には日本人の美意識の中に一重の美しさというのが根付いてほしいなあとは思っている。1990年代にりょうさん(一重に見える奥二重)がやってた資生堂のCMとかすごく良かったし、広告業界もそういうのをゴリ押ししてくれてもいいんじゃないのかしらん。誰か一人でも、一重まぶたのビューティアイコンが国内にいてくれればいいのにね。
page.auctions.yahoo.co.jp
しかし、これぞ90年代!って感じ。