娘氏は就職して保育士になった。現在保育園で1才児を担当しており、受け持ちの園児たちは卒乳終わったり真っ最中だったり、まあそういう感じらしい。その流れで「そういえば、うちは卒乳しなかったよね」という話になって2人でその頃のことを思い起こしてみた。
娘の乳児時代はとにかく「母乳命!」だった。卒乳するのは当然嫌がるだろう。娘が嫌がることをするのに、いくら赤ちゃんだとしても合理的な理由なく親の都合を押し付けるのはよくない。しかし、卒乳すべき理由として言われるようなことを一通り考えてみたけれど、私には娘に説明できる材料が何もなかったのだった。
- 下の子が出来た、下の子の妊活に悪影響
- うちはひとりだし…
- おっぱいに依存して離乳食を食べなくなる
- 普通に食べてるし…
- 虫歯になる
- 朝歯磨きしてたら結果的には問題なかったし…
- 乳腺炎になる
- そういう問題は発生してないな…
- 親がしんどい
- それほどでもないかな…
- もう大きい子なのにかっこ悪い
- 親が働いてる間、かなり長時間保育園で頑張ってるのだし、家の中ぐらいはこっそり甘えてもええんちゃう?
- ていうか、「かっこ悪い」ってなんだよお前は
結局、お互い「そろそろいいかねえ」という感じで、たしか小学校に上がる前ぐらいのある日、合意のもとで授乳を辞めたのだった。時期が時期だから、おぼろげにでも記憶はあるのかなと、その時のことを娘に聞いてみたら
- 自分でもそろそろやばいなと思った
- 母乳も冷静に考えるとそこまで美味しいものでもない
とのことで、まさに卒業って感じだった。
本当に固い意志のもと卒乳しないと何歳まで出るのかは純粋に興味あるけど、こうやって子どものほうがきつくなると思う。
昔、ハイチの地震の時だったかで、乳児を残して母親が亡くなり、祖母が面倒みてたら母乳でるようになったって話聞いたことあるけど、母親側は気合だせば何歳になっても出るもんなのだろうか。あんまり気合は出したくないけれど。