咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

南の島に行った、というか飛行機に乗った

今年はJGC修行してるんですが、修行のための修行はやらず楽しいことだけやる方針でやってます。

だいたい去年も月1-2回新潟方面に行ってたので、それを全部飛行機にするとすれば、まあなんとかなる気がする、とはいえ、予定は未定、夏から秋にかけては台風でフライトも不安定になりがちなので、天気が安定してる冬の間にある程度回数稼いでおかないと後々しんどくなるし、早々に南の島の離島便で回数を稼いできました。

で、そういう目的に最適なツアーとして、こういうアイランドホッピングツアーがある。去年なんのかのとマイルが溜まったのでそれをポイントに変え、ツアー代金の一部に充てました。
www.jal.co.jp

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2泊3日だと予算的にきつい、1泊2日で14便乗れるやつもありましたが、ちょっと行程がきついので12便のほうにしました。宿泊が久米島でシーズンオフのリゾートをのんびり楽しめるのがよさそうって思ったし、ホテルが空港から近くて朝ゆっくり朝食を楽しめそうなのが魅力だったのです。この選択は完全に正解でした。というか、宿が良くないと体力とか気力の回復が無理だと思う。ぶっちゃけ他は雑でも旅先のベッドは良いベッドじゃないとやだし、変な匂いがするとかだめなほうです。

で、この旅程もなかなか悪くなくて、離島航路のショーケースみたいな感じでいい感じに整理されてるし、ツアーの意図としては決して適当に飛行機に乗せるという感じばかりではなかった。これ、適切な解説できるガイドがついてたら十分ツアーとして楽しめる内容なので、修行しない人にもわりとおすすめです。実際、乗ってみると修行僧ばかりというわけでもなく、単に飛行機好きという人も乗ってる。

さて、みなさんそろそろお気づきかと思いますが、私、わりと乗り物好きなタイプです。あと、好きなポイントがあり具体的には小ぶりで地元とか地域文化に密着してるのが好きです。

飛行機も小ぶりでかわいいのが好きで、実際、日頃よく行き来している新潟とか東北方面行きの便は J-AIR運行の小型ジェットだから毎回楽しい。思うに、仕事で羽田大阪とか大阪福岡とかを行き来させられてたら絶対飛行機嫌いになってたと思う。だってあいつでかいもん。あと、ピーチの関空新潟便もでかい。ちっちゃくてかわいい飛行機にしゅっと乗って旅をしたい。

今回も離島便なので小さい飛行機に乗れると思ってワクテカしていきましたが、実は、往路、大阪福岡便と、福岡那覇便は主力路線なのででかいのだ。そして、なにしろ朝4時起きだったし、那覇で疲れて結構不機嫌になってましたが、暑いし眠いのでオリオンビール飲んだらわりと楽しくなってきました。ここで気づきましたが、一人旅って遠慮なく不機嫌になれるので楽。どうかとも思うけど。


そこから同じくJTAのボーイング737で石垣島に向かいました。この海の色、先週の日本海とのギャップがすごすぎる。

石垣島は2月なのに暑いし、空港の湿気が強く温室の匂いがするし、前のお客さんが座席指定に手間取り乗り継ぎに15分ほど待たされ不機嫌マックス。でも、石垣島から宮古島はRACのDHC8-Q400cc、これがまあかわいらしいプロペラ機で一気に楽しくなり、宮古島から那覇まではまたJTA(寝てました)、那覇から最後久米島までまたさっきのDHCに乗れてご機嫌でした。ボンバルディアでも小さいジェット機CRJはそんなに好きじゃなくて、小型ジェットならJ-AIRのエンブラエルE170 とかE190が広くて好きですが、DHC8は最高かわいい。JACのQ400 は昨年の秋に退役してしまったらしく、但馬便でも乗れなくなってしまいしょんぼりだ。


かわいい。

DHC8-Q400ccは、Q400の後部に貨物スペースをつけたやつでしゅっとしててスピード出てかわいいの。まじかわいい。あと乗ってて気持ち悪くならない。おそらく高度が低いからかもしれない。もっと乗りたいけど沖縄に行かないと乗れないしそこまでがつらい。沖縄便、オフシーズンでもリゾートっぽい人が多くてまぶしい。みんなゴルフバックとか持ってるし。あと、飛行機降りたら免税店とかあって免税店の匂いがする。免税店においてある香水って微妙に品揃えが強い。

那覇空港、全体にキラキラしてるけど、バスで乗降する待合室はなんか薄暗いし人が多く異質。


久米島についたら人も多くなく、シーズンオフで天気も悪く、それはそれで風情があってよかった。ほぼプライベートビーチといえる海岸が目の前、そしてプール。遠くには飛行場の滑走路が見える。晴れてたら夕日が美しかったことだと思う。食事は久米島の名産のエビでガーリックシュリンプと海ぶどう。その後は大浴場でぬるめの炭酸泉に浸かり、マッサージチェアで揉まれてほわあってなった。

夜は一人だし特にやることも行くところもないし、波の音がしてあんまり寒くもないし、ベッドはふかふかだし部屋は広いし、最高に幸せな気持ちになり11時前に寝ました。最近、睡眠失敗することが多かったから、こんな早寝できるの久しぶり。

しかし1泊なのに、むちゃくちゃエネルギーが充電された感じがする。ホテルの部屋、波の音とか海の気配だけしかなくて、いらないノイズなし、すごく広い空間に一人ってのが体質にあってた。もし晴れてたら夕日が美しかっただろうし、うまくいけばカノープスの観測もできるかもと思ってたけど、南西諸島の2月は雨季で天気はだいたい悪いらしい。でも、また来年の冬にも来たいと思った。今度は伊丹から那覇までは直行便で来たいし、ちょっとぐらいは沖縄観光もしたいけど。

そして、翌朝の朝食のバイキングが想像以上に充実してた、テンション上がった。定番の朝食バイキングに加え、フルーツ、チーズに生ハム、さまざまなオードブルも並んでいて「これ、ワイン欲しくなるやつじゃんー」って内心思ってたら、なんとフリーのスパークリングワインまで冷えてる。パラダイスかよ。出発早めなのであまりワイン飲まなかったけど、ツアーじゃなくて泊まるならもうちょっとゆっくりしたい。空港から飛び立つ飛行機を眺めて飲みたい。


2日目の旅程は、久米島から沖縄那覇空港に戻り、お昼すぎまで自由時間。オリオンビールを飲み、空港内の免税店で香水とかコスメをチェックして、でもほしいものはそんなにないので、あとは待合室でダラダラしてました。空港からちょっと外に出てもよかったかも。

その後は、沖永良部→徳之島→奄美大島→鹿児島というルートを経て、鹿児島から大阪に帰るのですが、ここからは安定の小型機でほっと一安心。2日目はJACのアイランドホッピング便にそのまま乗る感じで、機材はATR42シリーズ。JACはもともとSAABとボンバルディアの機材も持ってたけど去年いっぱいで退役させて路線をJ-AIRに移管し機材半減、今はATR42シリーズに統一してる。鹿児島離島部以外で残ってる路線は伊丹但馬のみになってしまった。

ATR42はこれは後ろ乗りで、タラップを外付けするんだけど、車椅子のお年寄りが乗るのに専用のスロープみたいのがついてる。なんでも病人の搬送に使ったりもするから後ろのほうにストレッチャー載せられるスペースがあったり、あと、特注のオムツ替え台がついてたりするらしい。こういう地域密着型の改修って、それはそれで盛り上がる。DHC8 より静かで優しい乗り心地で揺れも少ないらしい。個人的にはDHC8 のきびきびした加速感とうるさいプロペラ音が好みではあるけど。

ゆりのしま。

沖永良部空港は、私が知ってる空港の中で一番鄙びてて、羽越線の駅みたいだった。手荷物も荷台とかで運んできて台の上に並べられるし、チェックインカウンターも保安検査場も普通の折りたたみデスクで出来てる。周囲なにもなくて、どこかから家畜の匂いが漂ってくる。好き。

この荒涼とした感じ、なんとも言えない。

それに比べると徳之島はまだ都会っぽい。妙に健康食品とか健康グッズが充実してたのが印象的。まあ、昭和世代だと泉重千代さんと五つ子ちゃんの島だしね。あと徳州会病院。奄美大島は乗り継ぎの時間があんまりなかったのと疲れが出てたのか、あまり印象がない。空港の前に路線バスが止まってたので文明があると思った。

バスは良い文明。

鹿児島で伊丹便までに2時間ほどあったけど空港周辺はあまり栄えてる感じがないので、空港内で適当になにか食べてビール飲もうと思ったけど、空港内食堂クオリティというか、ちょっと微妙だった。鹿児島っぽい甘い味付けは好みだけど、ビールサーバのコンディションがあんまりよくなかったのが気になった。鹿児島は、ちゃんと時間とって天文館で飲みたい。

空港の中には展示室があり、なかなか充実していた。
www.koj-ab.co.jp


DHC8-400たそー。到着時間が遅かったのでフライトシミュレーターでは遊べなかった。


九六陸攻にゼロ戦二一型に震電。瑞雲はいなかった。

伊丹についたら9時ごろで、帰りのリムジンバスの到着時間を考えると京都駅から家までのアクセスが良くないので、荷物もさほど多くないし、大阪モノレールに乗った。おそらくモノレール乗るの初めてだと思う。南茨木で阪急に乗り換えて帰ってきた。

1日飛行機乗りっぱなしってどうなんだって思ったけど、乗ってたら飛行機のことが好きになったというか、好みポイントがわかったので、これからもできれば地方航路に積極的に乗り、さびれた観光地とかシーズンオフのリゾートを巡って楽しんでいきたい。