ダービーマッチ形式でカジヒデキと堀江博久が対決するという趣向のカフェライブ、京都と神戸であったので両日見に行った。
同じツアーの公演を複数見るの、なんか抵抗があって、こういうのはだいたいどっちか1日だけ行くことに決めてるんだけど、今回、アイカツフェスは2days両方チケット取ってるのに、20年来ファンの2人を間近で見れるイベントを片方だけとか何かおかしくない?って思ったので両方。
でも、行ってみて気付いた。こうやって近場で2度開催あると、両日お客さんがかぶる。で、なんか自分以外が全員友達みたいな感じで、みんな古着っぽいボーダーとか着てベレーかぶっちゃったり黒髪を三つ編みにしちゃったりするタイプの同年代の渋谷系女性で、疎外感あって居心地悪いのよ。かといって友達作りたいわけでもないし。だから、あんまりライブに全通とかしたくなかったのだった。
さて、今回はダービーマッチなのでどちらの応援かでドレスコードがあり、カジサイドはボーダーorブルー、堀江サイドは水玉orオレンジ。私は、堀江サイドなのでピンドットのワンピースとかで。実は、相当に昔から堀江さんのファンなのですが、ミュージシャンとして好きという部分もある以上に、自分内の立ち位置として、なんとなくアイドルっぽい。
そして、年が同じ1970年生まれなのである種のベンチマーク的な感じで見てる部分もあり、キーボーディストとしてのプレイスタイルも自分がやりたいと思ってた方向性にいる人でもあり、たぶんルーツとなる音楽も相当かぶってる。思えば若いころはイケメンでシュッとしてて「王子様」って感じだった。通ってた店にたまに飲みに来てたらしいけど、すれちがいばかりで直接会ったことがなくて、まあ、まぼろしの王子様ですな。今はほぼ総白髪になって、ガタイも良くなって、しゃべりが眠そうで、いい具合に毒の効いた、良い「悪い大人」になったと思います。
そして、この2人のやってる Dots & Borders というユニットがいいんですよ。自分はメールアカウントとか付ける必要ある時、わりと彼らの曲名から取ってる。
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ライブ見ての感想。
- これはみんな言うことだけど、カジさんは50歳超えてもズボンが短い。特に京都で着てたのは白い短パンにセーラーカラーの服に水兵帽みたいな帽子で、あれは舞台衣装という感じでもなく、普通にそれ着て出町座で本見たりしてて、さすがだった。
- 京都の会場だった出町商店街のカフェ SOU / Violet and Claire は店主見たことあると思ったら(一方的に)知ってるミュージシャンの人だった。店が狭かったけど、家でやってる感が面白かった。堀江さん、自分がこの店でやりたいっていった言い出しっぺのくせに「この人数だと絶対元が取れてない」みたいなことをずっと言ってた。確かにキャパ15人ぐらいで一人4000円って考えてもあの2人が2時間60000円でライブするとか破格すぎる。それならチャージ1万円とか2万円とかでもいいんじゃないのかと思うけど。あと開始時間が8時半と遅く、出町は交通の便がよくないんで帰れなくなってそうな人が結構いた。
- 堀江さんがカジヒデキのベースがすごいということを力説するにあたり、だいたい自分と同じような見解を持ってて「そうだよなそうだよな」って思ったし、実際にベース弾くの見れてよかった。なんか弾いてるうちにどんどんルートから外れていってポジション上がっていって「弾きすぎ!弾きすぎ!」ってなるの、キンクスとかに影響うけてるっていったけど、なんならモーターヘッド的な凶悪さがある。カジヒデキというとネオアコ!さわやか!かわいい!スウェーデン!ってイメージだけど、本来は底に潜むそういう凶悪さがポイントだと思う。(なのでDMCの「甘い恋人」はすごい説得力があった)んで、そういう要素を引き出していく堀江さんのセンスが好きなんだよな。そして、そういうようなことを本人に話せてよかった。
- ちなみに、カジヒデキのベース、自分内ベストアクトはピチカート・ファイヴのREMIXIES 2000に収録されてる「シェリーにくちづけ」です。
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- カジさんの新譜もこのあいだ出た。堀江さんプロデュースの2曲は、アレンジとバックの演奏をおとぎ話がやってて、すごいドロドロのサイケにしたかったって堀江さんは言うけど、曲が曲なので普通に聞き流すとするっと「かわいいねーポップだねー」って聞けてしまうのがすごい。よく聞くとドロっとしてるのに。
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いろいろ濃い2日間だった。堀江さんが「カジヒデキといるとカジ酔いする」って言うけど、まあ、両方とも独特なペースで、見てたら酔いますね。
はー、良いもの見たなー。
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