夏休みなので旅行してきました。1日目は長岡で花火。
橋と橋の間の中央付近では大型スターマインがガッツンガッツン上がりっぱなしで、川上と川下で普通の打ち上げ花火がバンバン上がってて、油断してると三尺玉が上がるわ、見とれてると橋を使った巨大ナイアガラやるわ、それが2時間連続なので非常にやばいものをみた感じでした。「うわー うわー」って言いっぱなし。うしろのお兄ちゃんが酔っ払って「やばい!やばい!」って言いっぱなしで、だいたいみんな圧倒的なものを見ると頭が悪くなってしまう。大丈夫なのか。
連れが実況を聞きながら見ると面白いということでFMラジオ持ってきてくれてて、たしかに花火師のすごい人がマニアックな解説してて面白かった。
川沿いの夜風は心地よく、浴衣がぴったりのコンディション。ビールも美味しい。体験としては控えめにいって最高超えてる、しかし、そこに至るまでの道のりがやばかった。
今回、現地に連れがいるからある程度エスコート任せるつもりでいたところ、フタをあけてみると仕事で開催ギリギリまで現地に行けない、チケットは用意してない、ということで、前日になって場所取り頼む!って無茶振りされた。ほぼ初めての街で土地勘もないし、広い会場、暑い、人混み、不安要素しかない。
とはいえやっていくしかない。軽装備で行くつもりが、かごバッグを1段階大きいやつに変え、レジャーシートと固定用ガムテープを持って行き、サンダーバード→北陸新幹線→特急しらゆきを乗り継いで、ようやく14時すぎに長岡到着。そこから現地の美容室で浴衣に着替えてバスに乗って16時過ぎごろようやく会場にたどりつけた。
この時点で、暑いし人多いしむちゃくちゃ消耗してるんだけど、そこは京都の祇園祭で鍛えられてる。祇園祭の人混みや暑さと比べると、長岡は体感的に2割引ぐらい。日中の気温は34度ぐらいだったかな?まだ人が生きていられる温度ね。でも、バスの運行頻度などのインフラは京都より弱く、広い野外で足元が悪いというストレスはかかるという感じ。結果同じぐらいの消耗になった。
現地で花火アプリ(専用のアプリがあって結構凝った作りになってる)を確認すると、現時点で無料エリアは空きなし、フリーエリアは空きあり、当日席の有料観覧エリアも残ってるということで、どうしようか少し考えた。でも、開催前になると携帯がつながらなくなるって書いてあったので、後からのチケットの受け渡しには不安があったし、さらに、地図を見る限りどう見ても無料エリアのほうが見やすそうであり、ここは良い場所でチャレンジするかと乗り込んでみた。見回すと、無料エリアはほとんど他の人のシートで埋まってはいるものの、いろんな大きさのシートをいろんな人たちが敷くと綺麗に敷き詰めるのは難しいわけで、どうしても半畳ぐらいの空きは残る。2人座れればいいんだし、案外ねじこめる場所はあった。なるほど。
そこからは堤防の斜面に座って日傘で待機。紺の浴衣に白いレースの日傘で川風に吹かれている見た目は極めて涼しげではあるけど、やってることは相当えげつない。生ビールでも飲まないとやってられない。
面白いので、現地でその顛末をフェイスブックにポストしたら、わりとみんな「ひどい!」って反応で、いや、まあ、たしかに「わざわざ彼女来るんだから席ぐらい取れよ」ってのが世間の常識だろうけど、私も消耗してちょっと不機嫌にはなってたけど、得てして地元民はわざわざ有料の席なんて押さえないし、適当に行けば見れると思って舐めプするものだし、自分だって大文字の送り火見たいって言われても観覧席とか押さえないもんね。なんとなくふらっと現地に出かけて見られそうなとこから適当にみるよ。だから、別にそこまで怒ってるとか残念とかそういうこともないのよ。
実際、敷いたシートはメインの打ち上げ会場のほぼ正面で、むちゃくちゃ良い席だったので地元民の知見というのは大事かも。下手な有料席より、無料エリアのほうが良い体験であることも多い。そして私はそこに突っ込んでいって強引にレジャーシートを敷くタイプであるという相互理解もあったわけで、結果オーライ。
他に、事前にはわからなかった大変ポイントを挙げておく。ほんと大変だった!
- 駅から会場まで結構遠いし交通手段が貧弱。徒歩ならば川まで30分、橋を渡るのに30分ぐらい。バスで「大手大橋」を目指すのがいいけど、バス停からけっこう距離あるし、30分に一本ぐらいしかバスがない。
- 屋台とかはあんまり出てない。食べ物とか飲み物は事前調達するのがいいと思う。でも、今回、シートとか着替えとかで荷物重かったので無理って感じだった
- 駅のコインロッカーは閉鎖されるので、荷物預ける場所がない。ホテルに泊まってるならホテルに預けられるけど、着付け頼んだ美容室で遠くから来た女の子が困ってた。
- 無料エリアのトイレ事情が非常に悪いです。有料エリアの中には結構多いんだけど。暑いし水分補給しないと熱中症怖いし、でも水分補給したらトイレ問題があるというダブルバインド。無軌道にビールを飲んではいけない。
- 河原の斜面歩くので、浴衣で行っても草履無理だと思った。私はそうそうにあきらめてビルケン履いていったけど、現地の女の子もわりとサンダル勢が多かった
- ここがやばいんだけど、無料エリアは満席になったら安全のため入場制限がかかり場所取りしてても入れなくなる。仕事終わりに合流すると、時間によっては入場制限にひっかかる場合がある。今回、連れが少し遅くなりギリギリだったので非常にやばかった。入れなかったらどうしようって正直泣きそうになったし、最悪一人で見ることになってた。人が多くてなかなか移動が大変なので早めの行動が大事。
- 携帯の電波は悪い。とはいえ、オフィシャル情報では「携帯は通じない」ってことになってるけど、そこまでではないかな。一応各社基地局のトラック持ってきてるからSMS送るぐらいなら大丈夫だった。でも、携帯通じない前提で考えてたので合流できるまですごい心細かった。
- 電車の人は最後までいると終電やばくなりがちとのこと
けっこうハードな現場なので、人数多かったら事前抽選でマス席とか堤防上スペース抑えちゃうのがいいと思う。正面からみなくてもそれぞれ見どころはある花火大会だから、のんびり見たい勢は端っこのほうのフリーエリアもゆとりがあっていいと思う。橋が近いと帰りも楽だしね。でも、1-2人とかなら無料エリアの真ん中ぐらいで頑張るのも全然アリ!それだけの体験はできるので。椅子とかテーブルより堤防の斜面のほうが私は好みです。
そういえば、帰りも大変でしたわ。トイレがなくってね……。道中、コンビニがそこらじゅうにあるとかではない。そもそも、橋を渡るのに時間かかるし、微妙に揺れて怖いし。帰路につけたのは23時で、インターチェンジは大渋滞。私も、完全に電池切れでした。
後でインスタ見てたら、メイクアップアーティストの早坂香須子さんも会場にいたみたいで同じ花火の写真が上がってたのが面白かった。