咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

諭吉ファンデと英世ファンデを比べてみた

写真が雑ですみません。少し前に、少し自分へのご褒美的な局面がありまして、思い切ってSUQQUのエクストラリッチクリームファンデーションを買ったのです。さすがにすばらしい使用感ではありましたが、これが、どうにもメディアのクリームファンデに似ている気がしてなりませんでした。

実際、両方ともカネボウ一族です。しかし、SUQQUのファンデは定価1万円、故に諭吉ファンデと呼ばれている。一方、メディアはドラッグストアで実売千円弱ですから英世ファンデということになります。お値段10分の1。でも、なんか似てるんだ。これは、どれくらいの違いがあるものかじっくり比べてみないといけないという謎の使命感に囚われ、半顔ずつの塗り比べやってみることにしました。

round1 とりあえず塗ってみる


スパチュラで取って腕に出してみました。腕、青黒いです。こうやって見ると、mediaが少しオレンジっぽく浮いてしまっていますが、安めのファンデの色出しってこういう感じよね。青黒い肌を綺麗に魅せるファンデってプチプラではあんまりない気がする。あと、ブルベはピンク系のファンデって思い込みはダメですね。明らかにSUQQUの標準色のほうが肌に馴染んでます。ただ、これも伸ばすと微差です。そこまでカバー力強いファンデでもないので、半顔ずつ塗ってもそこまで違和感はありませんでした。

下地は、DEWのUVデイエッセンスにしました。これは、控えめに保湿力と日焼け止め効果があるだけで、色補正効果や毛穴埋め効果といった下地能力がないので、ファンデそのものの質感がよくわかります。なお、今回の企画、塗った写真も出すつもりでしたが、毛穴の感じがわかるレベルで精密に自撮りするのができなかったので断念しました。すみません。

とりあえず、普通に半顔ずつ仕上げてみたところの違いとしては、思いのほか英世が健闘してます。双方、ホイップクリーム系の軽いクリームファンデですごく扱いやすいです。似てると思った気持ちはわかる。不自然にならない程度のカバー力と適度なツヤ感。陶器肌でもシリコン肌でもなく、自然なキメのある人間の肌としていい感じに仕上がってます。もともとメディアのクリームファンデにも相当満足してたわけだし、これぐらい頑張ってくれたら普段づかいには問題ありません。こう、肌が妙に主張しないのがいいんですよね。

round2 冷房の効いた室内で6時間過ごした

時間経過後の様子を見てみたところ、遠目にはそんなに変わりなかったです。あんまりしっかり塗らない普段メイクの範疇だったからかも知れませんが、もっと、あしゅら男爵みたいになるんじゃないかと思って休みの日に試したぐらいですが、これなら普通の通勤の時でも試せそう。

ただ、鏡の距離で見ると差はわかります。諭吉側は全然劣化がなく、笑ってもシワっぽさはなく、毛穴落ちも拡大鏡でじーっくり見ないとわかりません。むしろ綺麗になってるんじゃないかとすら思えてしまう。すごい。その一方、英世側は汚く崩れてるわけではありませんが、毛穴落ちがわかります。目元に少しちりめんジワ出てます。肌のキメが英世側のほうは荒くなってます。

そして、この段階で手持ちのプレストパウダーを取り出して軽く化粧直しをしてみたところ、諭吉側はすんなりパウダーが馴染んで綺麗に仕上がるんですが、英世側はちりめんジワと毛穴落ちを目立たせることになってしまいました。

たぶんこの違いって潤い保持力ですね。もともとDEWのデイエッセンスUVは私には潤い不足です。その悪いところが英世側では顕著に出てしまって、諭吉側はファンデ自体の保湿力で押し切った。そういうことのようです。

round3 その後3時間

通勤の日として考えると、仕事が終わったぐらいの時間が経過しました。諭吉側、相変わらず問題ありません。ファンデ塗ってるんだけど「もとからこういう肌でしたけど何か?」みたいな感じのまま。そして、英世側、もっとドロドロにくすんでるかと思ったら案外そこまではひどくないです。さすがに、毛穴落ち部分のポツポツは6時間目より悪化してますが、肌色は変化なし。くすんでません。遠目なら、案外見劣りしない気がする。メディアって、ここまで良かったかな…。

まあ、今日は一日家にいたからそんなに脂出てないし、他人と話してもいないので表情の動きでの崩れもないわけで、そういう良い環境ならそういうものなのかも知れません。

round4 夏の通勤

昨日1日試した結果、そこまで異常な差はでないということがわかったので、猛暑の中徒歩通勤30分、そして日中微妙に暑いオフィスでの執務の後どうなっているか試してみようではないか。下地もいつもの条件ということで、補正力と潤い力があるFTCのFFクリームにしてみます。ちなみにFTCとSUQQUの相性はすごく良いのはわかっています。毛穴落ちと潤い保持力という課題を下地でカバーすることでmediaも健闘してくれるのではないか。期待です。

朝、塗る時にミスりました。スパチュラで取る時、いつもの全顔分の量を取ってしまった。戻すのもなんだし、まあ一般的な通勤メイクってファンデーションしっかりめだよなと自分に言い訳しながら、当社比2倍の厚塗りで仕上げてみましたところ、案外差がありました。なんかね、SUQQUはしっかり厚塗りしても厚塗り感がないです。なんだか生っぽい。カバーするところはカバーしながら、中から発光するような立体感があり、昨日同様「もとからこういう肌ですが…?」的な。薄く塗ってもキレイなんだけど、厚塗りすると実力がすごいわかりますね。メディアも悪くはない。でも、マットです。普通にファンデをしっかり塗った、ちゃんとした社会人みたいな仕上がりです。

ちょっと差があるので、上からエテュセのプレミアムCCルースパウダーを大きいブラシで載せました。それでもSUQQUのツヤ感は健在です。昨日に比べるとわりに差がある状態での出社ですが、まあ、誤差範囲かなということで気にせず出発。ちなみに京都の気温ですが、朝10時の時点で34度、日中の最高気温予測は38度です…。会社までは徒歩30分で日傘をさしても道路からの照り返しでむちゃくちゃ厳しいです。

相当に汗かいて出社して鏡をみたところ、メディアのマット感はわりとなくなってました。汗とか皮脂でなじんで丁度よくなったようです。一方、SUQQU、びくともしてません。テカリではなくツヤ感がちゃんと残ってる。これはすごくないだろうか。

round5 オフィスで勤務

午前中働いて、お昼休みは外食しました。気温37度の中、定食屋で食べて戻ってきてからお化粧直しです。どういう状態になっているか見ると、SUQQU側も案外毛穴落ちが目立ってしまっているし、鼻もテカってます。多少media側のほうが小じわ感が強いかな、とは思いますが、あまり差がないです。

私は勤務中にストレスが貯まるとわりと無意識に顔を触る癖があり、また、家では出ない皮脂がガンガン分泌されるので、日によってベースメイクが異常に崩れるんですが、どうも今日はそういう日だったようです。諦めて皮脂を抑えた後、プレストパウダー(ステラシードのダズルカラット デュオパレット プレストパウダー)で抑えてみたところ、ちょっとマットにつきすぎてしまいました。遠目からは問題ないけど、至近距離では毛穴が目立ってしまいます。うーん。オフィスの過酷な環境でも自然な上質素肌っぽい仕上がりを持続させるのって結構難しいのかも。

総評

違う環境で半顔塗り比べてみた感想をまとめます。ちなみに、一日目と二日目ではそれぞれ塗る側を逆にしてます。

  • 薄く塗る分にはあんまり仕上がりの差はなし。しっかり塗った時にSUQQUはすごく自然で立体感が出て真価を発揮します
  • 汗や乾燥にはSUQQUはすごく強い。時間がたってもキレイな肌のままです。むしろ経時後のほうが美肌に見えるぐらい
  • mediaは、塗り心地や伸びやすさ、扱いやすさという点では確かにSUQQUに似てますが、多少仕上がりが平面的です
  • 皮脂とか摩擦には双方すごく強いわけではないです。汚くならないうちに適度にお化粧直し入れたほうが良さそう

SUQQUは、お高いファンデによくある「すごい自然だけどカバー力があって時間が経っても汚く崩れない、落とした後も潤ってる」という体験が味わえます。すばらしいです。一方、mediaは「上品に仕上がり、日中はある程度お直しが必要だけども夜までそこそこの美しさを保ってくれるし、後肌も疲れてこない」。プチプラでここまで頑張ってくれれば十分に評価できます。

似ていても、やはり値段の違いは相応に反映されています。でも、ファンデーションに1万円かけるかどうかというのは価値観の問題だし、身だしなみとしてきちんと自然にメイクできれば良いのであればmediaはすごくコスパいいしおすすめ!諭吉も英世もどっちも使える子ですよ。

クリームファンデ=マダム用=厚塗り、というイメージがあって敬遠してる人もいるかも知れませんが、今どきのは必ずしも厚ぼったくはならないです。油分が多く塗った皮膜が柔らかいことが多いので、大人が使う分にはむしろナチュラルだったりします。