自分のスタイルが見つかる おしゃれコーチング mi‐mollet BOOKS Vol.1
- 作者: mi-mollet編集部
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/05/18
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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そしたら、質問の項目に、子どもの頃にお気に入りだった服について書くところがあり、思い起こしてみたのですがお気に入りの服という記憶がなくて自分でもびっくりした。
みんなそういうのあるもんなんだろうか??ファッションが好きな人はたぶんありそう。私はそういうとこがちょっとコンプレックスだったりする。
で、当時何を着ていたかというと、確か、年中半袖の白ポロシャツと長め丈のギャザースカートとかキュロットスカートを履いてました。好きで着ていたわけではなく、親が許容してくれる服の中でギリギリ嫌いではないのがそれしかなく、仕方なくそればっかりになってたというのが実情です。
あと、知覚が過敏気味で、肌触りが柔らかく伸縮性があって吸汗性もある服しか着られなかった、なので、だいたい年中白の綿のポロシャツ。鹿の子織りの、ゴルフウェアっぽいやつ。
なんで白だけ?って思うよね。うちの親はファミリアに洗脳されてたので「子どもに一番似合うのは白と紺」という持論の持ち主だったんだな。だから丸襟の白ブラウスに吊りスカートとか、セーラーカラーのワンピースとかそういう良家の子女風、清楚でシンプルなものを着せたかったのだろうけど、私はそういうのが心底嫌いでした。嫌いなテイストについてはとにかく一貫しております。40越えてネイビーを着てもそんなに良家の子女には見えなくなるまで、紺色の服は一切自分では買わなかったぐらい。
ピアノを習っていて初めての発表会、服を作ってくれるというので、可愛いドレスを着せてもらえると思ったら、結局は白襟のついた紺色のワンピースで、周囲のお母さんたちからは褒められたけど、自分はとても悲しかった。小さいころはお姫様みたいなフリルとかレースがついた服が着たかったし、地味な服を着ておかっぱ頭の私はお姫様ごっこではいつも召使いでした。地味な顔の小太りの子どもにそういう服は似合わないという美意識はわからなくはない。でも、気持ちぐらいは理解してほしかったのよ。ワンポイントで取り入れるとかできなかったんだろうかって思う。
夏場のワンピースは母親が凝ったスモッキング刺繍なんてやってくれてたんだけど、ああいう素朴なのは好みじゃない。いまでも手仕事系の服に興味がわかない。レースも手編みのレースじゃなくて、もっと繊細でケミカルなレースが好き。今でも、心の奥底にそういうフリフリヒラヒラキラキラへの憧れは根強くあって、さすがに服で取り入れるのは難しいので小物やコスメ、それから下着などで満たしてる。レースのついてないプレーンな下着とか、コットンの分厚い下着とか(ウンナナクール的なやつ)を可愛いとは思えないの、やはり当時の反動だと思う。
で、中学生になってからは自分がフリヒラが似合う系統でないこともわかってきて、DCブランド全盛期、それからレトロシック系。古着ブームとかありました。ますます清楚な良家の子女風からは遠ざかり、仕方なく、相変わらず、白ポロシャツにジーンズばっかり着てました。親は、この子はおしゃれに興味がないと思っていたらしいけど、興味をもって否定されるのがイヤだっただけで、なんか思い出してて悲しくなってきたけど、それでも自分で気に入って選んだ服の記憶は、このへんからはあります。
まず、中学になって、白と紺じゃない服も解禁してもらえたので、黒のタートルネックのリブセーターを手に入れました。これは本当に好きで、当時はオーバーサイズのチノパンツをごつめのベルトで留め、ツイードのジャケットを羽織って黒の紐靴履いて、古着風に着てましたっけ。今も昔も、体型にコンプレックスのある思春期女子は少年風コーデに逃げますね。といっても、黒のカシミヤセーターが好きなのは今でもそう。もともと肌色としては黒は強すぎることもあり、タートルは残念ながら似合わなくなってしまいましたが。
当時はオリーブなんか読んでて、古い映画がおしゃれの教科書という風潮があり、映画のポストカードを集めたりしてました。オードリーヘップバーンだと「パリの恋人」とか好きでした。ジバンシィのドレスもシックだけど、イディス・ヘッドのスタイリングが好きだったな。
そこからmc sisterも読み出してDo! Family ぐらいならかろうじて買ってもらえる感じで、渋々だったけどカーキのトレンチコート買ってもらえたなー。あれは嬉しかった!
あと、好きだった服といえば、白のスクエアネックのブラウスとミモレ丈の斜めティアードスカートのセットアップ。これは高校のときのピアノの発表会で着たけど、当時は父が闘病中で母は私に干渉してくる元気がなくて好きなものを選ばせてもらえたのだと思う。なんだか若いころのブリジットバルドーみたいな雰囲気のドレスでした。キャシャレルの。セールだったけどそれでも結構高かったし、素材としてはコットンで発表会で着るようなドレスではなかった、でも発表会の会場もライブレストランみたいなとこだったのでそれはそれで問題なかった。普段には着れないけど、たまに引っ張り出して家で着ては悦に入ってました。
大学に入ってダイエットに成功した後、ココアブラウンのボディコンワンピを友達からもらったのも嬉しかった。後ろがハトメになって編み上げになってるやつ、結構しっかりしたミラノリブみたいな素材でオフショルダーになってて着やすかった。ストレートなシルエットのニットワンピが好きなのはそこから来てるんだと思う。
なんか収まりがつかなくなったけど、こう振り返ると、自分の好きな服って「子どもには似合わない服」だったし、服に限らず、何につけても子どもであることがとことん居心地わるかったと思う。だから大人になれてよかった。
コーチングシート面白かったけど、結局選ぶ服はあんまり変わらなそう。