咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

弘前さくらまつり/函館

また週末を使って弘前行ってきた。

弘前公園はお堀の花筏が名物なので、満開からちょい散り始めが見どころであり、だいたいそれは例年GWになる。宿が本気で取れなかったので、1週早いかなーと思いながらこの日程になったんだけど、今年は開花が早くてちょうど七分咲から満開のタイミングとなった。例年の2倍の人出だったそうだけど、京都で観光客の人混みに慣れている私としては健全な範囲という感触だった。ゴザとか敷くスペースも十分にあったし、飲食物は並ばずに買えるし。桜も、全体的に手入れがきちんとされていて花つきが良いから丸い桜の玉みたいになってる。桜の名所としての意識が違う感じ。

とても暖かくて、すごい短いショートパンツのお姉さんとかもいた。連れが目を奪われていたのでお約束っぽく怒っておいた。

市役所の上が開放されてて桜を見下ろせる。岩木山がすごく綺麗。

公園、お化け屋敷とかオートバイサーカスとかあったし、演芸用の舞台があり、地元の人が津軽三味線とか甚句とかやってた。そんな昭和感満載な中、なぜかジャニーズ系のイケメンばっかりのカフェ風の出店があり、サバサンドとか売ってた。そこでシードル買って飲んだ。津軽なまりのイケメンかわいい。あと、たけきみ(とうもろこし)の天ぷらが美味しかった。衣が薄めで、天ぷらというイメージより軽い食感。

宿に戻ると「ふらいんぐうぃっち」が全巻あったので一通り読んで理解した。思ったより何も起こらず身体に優しい話だった。癒やし。ロケ地が「聖地」なら、聖地で読む原作本は「聖典」ということになるのだろうか?

夜、特にノープランだったので行こうとした店2軒とも満員ということになり、ホテルの地下にある適当な居酒屋兼バー兼蕎麦屋的な店で飲んだけど、なんかお刺身が微妙に凍ってたりしてテンション下がった。弘前には鰺ヶ沢のおいしい海鮮が入ってる店が結構あるけど、街自体は海沿いではないので当たり外れがありそう。京都だと、丹後とか若狭のおいしい海鮮入れてる店が結構あるけど、はずれも多いのとちょっと近いのかもしれない。でもイカメンチ(叩いたイカをボウル状にして揚げた郷土料理)はたいてい外れがない。ここもなんとかそこは美味しかった。

2軒めは前回行った連れの馴染みの店。この店、家みたいでなぜか落ち着く。自分の家の延長線上みたいな店ってあるけどわりとそれ。今回はさほど飲みすぎることもなく平和に帰ってきた。こうやって思い出して見ると、なんかこの行程では、行きから結構疲れていた気がする。

2日目、朝食食べて駅まで送ってもらって解散し、函館に向かう。

新幹線で行けば早いけど、あえてフェリーに乗った。けっこう行程長いので、あらかじめ乗り場で軽く食事をと思い、フェリーターミナルの食堂でワンタンスープにおにぎり食べた。このおにぎりが、地元のお母さんが手で握った感満載のもので、すごく美味しかった。味付けはしょっぱめで青森らしい。

船内、快適だったけど売ってるビールがスーパードライの缶だけだったのが残念で、どうせだったらサッポロクラシック飲みたい。ある程度そういう事態も見越して弘前でシードル買ってあった。助かった。

ついたら夕方。今回函館にきたのは、昔、京都で通ってた居酒屋のマスターが地元である函館に帰って店をやってるというのでそこに行こうと思って。で、ちょうどフェリーターミナルからのバスで一本なので、そのままバス乗って店に向かった。

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もともと板前気質というか丁寧に仕事するタイプのマスターだったところ、函館の豊かな食材を得てやばみが増していたので近所の人は行くべきだと思う。近所だったら絶対通う。冬場はふぐとかぼたん鍋とか出してくれるし、春は山菜を自分で取りに行ってる。今回はまだ山菜シーズンの走りで、行者にんにくと根曲がり竹を出してくれた。予算決めて食べたいもの言っておまかせスタイルがおすすめ。

いい感じに飲んで競馬場前のホテルに泊まった。新しくて綺麗。そして窓から競馬場が見える。函館競馬の開催のときは予約とれなさそう。

3日目、飛行機の時間が13時40分で、ゆっくり観光するには微妙に時間ない気がする。五稜郭タワー行って、駅前で海鮮丼でも食べるかという気持ちで動き出した。


市電かわいい。

五稜郭公園の桜はまだつぼみだった。

満開になったらすごいことになりそう。タワーから見る函館の街はすごく綺麗な作りだった。連れと来たかった。

一通りタワー見学した後バス乗って駅前の朝市に。
さっそく、海鮮屋のおじさんに捕まりセールストークを受けるが、どうもセールストークを受けると買う気がなくなるので「後でまた来ます」とかなんとか離脱して海鮮丼を食べようとしたものの、店が多すぎてどれにしたらいいのかよくわからなくなった。

最終的になんとなくカンでここに入った。
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これが「特別丼のミニ」というもので、「ミニ」の概念がよくわからない。ボタンエビが強かった。これで2000円ぐらい。普通にウニとイクラだけの丼にしておいてもよかったけど、昨夜イカがなかったのでイカが食べたかったというのがある。

しかし、旅館で中途半端に朝ごはん食べてて時間的にまだお腹空いてなかったのがもったいなかった。ダイエット初めて1ヶ月、食べる量が正常化してるのでムリが効かなくなってる。

お土産になにか海産物買おうと思ってさっきセールストーク受けた店とは別の店でイクラ買った。ひとびん1500円、保冷剤とか保冷バック込みで1800円というのは高いような気もしたけど、北海道産ということなのでそれでいいのかもしれない。

そこから空港までバス乗って、大阪まで帰ってきた。津軽海峡をフェリーで渡るより、北海道から大阪に帰るほうが近い。

今回、往復とも快晴で、飛行機から下の地形が良く見えて面白かった。なんか日本人、平たい土地があるととにかく田んぼ作るんだなというのがよくわかる。広い平野がタイル張りみたいに田んぼなのは壮観。

これは行きの飛行機から見た瀬田川。この曲るところがかっこいい。