咎もなく誉もない日々

そうでない人がそれなりにやっていくブログ

肌を作り込むと老ける問題など

昨日は、娘氏とジルスチュアートのカウンター行って、オイルルージュティントの赤を買ったけど、すごく似合ってて可愛かった。一方、自分はインテグレートの2色ペンシルの赤がちょうどよかった。薄いほうの色がちょうどいいツヤ感のティントバームでそれを全体に塗った上に濃いほうの色を重ねて、ちょうどいい血色になったところでティッシュオフすると良い。

あと、アラフィフなのだから、もう少し大人向けのファンデを使おうと思い、いろいろ試してみたけど、年代にあったファンデで肌を作り込めば作り込むほどたるみが目立って老ける感じがして、ごく普通のリキッドファンデのほうが調子がいい。これまでに自分に合ってた製品を思い起こしても、アーティストブランドの普通のリキッドが一番合うということがわかった。ワトゥサのキスミレとかアディクションの デューイ グロウとか、さほどカバー力は強くはないけれど経時変化しづらいタイプが最強なのだと思う。

それだけじゃなくて、40代も半ばすぎから、強いメイクが全然似合わなくなってきた。持って生まれた色から離れた色を使うほどに老ける。強いツヤもパウダリーなマット感も両方だめで、なので質感のコントロールが難しい。

厚化粧といえばおばさんというイメージだけど、厚くすることで見栄え悪くなるんだったら、わざわざ厚くする意味ないじゃんって思うし、服装や振る舞いも含めエレガントなマダムっぽい作り込みに耐えられる強さが自分にはない。「感じがよくて親しみやすい」ってところから外に出れない。

大人のMake Book (美人開花シリーズ)

大人のMake Book (美人開花シリーズ)

石田ゆり子さんがモデルのこの本、メイクブックとして面白みがない、石田ゆり子の写真集でしかない、と不評ではあるけれども、40代後半が感じよく仕上がるメイクって結局こういう感じにおさまるしかないと思うし、取り上げられてるコスメの選定も、使われてるテクニックも「そうなるよな…」って感じだった。(同年代以上の方におすすめです)

よく、若い女の子に対して「若いうちは何もしなくてもきれいなんだから」ってメイクするのを諌めるような風潮あったけれども、今思うと、それはむしろ逆で、若いうちはいくら不自然なヘアメイクでも可愛いのだ。グロスで強いツヤ出すのも、目の周りをアイライナーで囲むのも、髪の毛をすごく明るく染めるのも、お人形みたいに肌を作り込むのも、カラコンもエクステも若ければ全部かわいい。トレンドを追ってトゥーマッチになるのも、厳しい美意識に沿って不自然になるほどに自分を矯正するのも若さの特権なのだし、若いうちはやりたいメイクを目一杯やるのがいいと思うよ!

「そうはいっても、いろいろ塗りたくるのは肌に悪い」という意見もあるけど、これは長年いろいろな女性を見てきた結論として、若い頃からずっとすっぴんの人で40過ぎても肌がきれいな人はあんまりいないと思う。まず、今の化粧品はそこまで粗悪ではない。鉛でできたおしろいを厚塗りしてた時代や、酸化しやすい油で保護するしかなかった時代とは違い、メイクするのは日中の肌を保護することもにもなる。

あと、毎朝、自分の肌に触れてそのコンディションに向き合う以上、必然的にスキンケアにも気を配ることになるという要素が大きいのではないかしら。毎日体重計に乗ると太らないのと同じような話で、毎日肌を触って、微妙な不調をひどくなる前に立て直す賢いケアができるならば、メイクする習慣はむしろ美肌につながると思う。

一方、メイクしないのにスキンケアだけは念入りにするのって、かなり強い自意識が必要になる。並の人ではできなさそう。