金曜の夜「地下鉄に乗るっ!」のショートアニメの上映会の最終日に合わせて人が来たので京都駅まで迎えに行くついでに、京都駅の吹き抜けのところ(劇場版ユーフォ2作目で宝島を演奏したところ)を案内したり、イオンモールの浅野日本酒店で東北酒ガチャを回したりした。飛良泉の小瓶が当たった。なぜかこのお店が雪の茅舎推しで、各種揃っており、前回4時間かけてドライブしたのはいったいなんだったという感想。(あらかじめ京都で仕入れて下げていけばよかった) そのあと2軒はしごして気分よくなったとこで映画。「地下鉄に乗るっ」は全体に可愛らしく仕上がってた。帰りにもう1軒よって飲んで帰宅。
土曜。出町座で劇場版ユーフォ1作目をやるというので朝前売り券を確保。「地下鉄に乗るっ」はきっちり満席だったから大丈夫かと思ったけど、わりと余裕があった。
その後、叡電乗って貴船で初詣。貴船、行くたびに「体力的にしんどい」って思うけど、気持ち的にはリフレッシュ要素強い。ここ数年、行くたびに結社で縁結びのお願いしてたので、お礼に行こうと思って。その後、奥宮で絵馬をかけようと思ったら、「不倫相手が離婚して自分と結婚できますように」みたいな生々しい絵馬を見てしまって「うっ」ってなった。しかも不倫相手の夫婦も願主もフルネーム実名で書いてあってすごい。取ってつけたように「必ず他人に親切にします」みたいなことが書いてあって、おそらく、後ろ暗い願いだけに神様になんらかの対価を差し出そうということなのかなと思う。そういうマニュアルとかあるんだろうか。
しかし、そういう公明正大に願えない願いは叶いにくそう。悪い願いだからかなわないというより、願う勢いが出てないと思う。願いを叶えるには、心の底から「これは宇宙にとってよき願いなのだ」と思うようなサイコパス的な思い込みか、世界がどうあれ自分は相手が好きなんだという強いエゴか、どっちかじゃないかと思った。「神様、本当はあなたもそうしたいと思ってるんだろ、なら、私はそれに乗ってやってもいいぜ」的な。
まあ、そんなこんなですっかり気を抜かれてしまって、自分の関わるサービスで人を幸せにしたい みたいなふわっとしたお願いを書いてきた。どうも、何かの資格に合格したい、とか、今年中に結婚したい、とか、何かの役職につきたい、とかそういうしっかりした願いが最近ない。こう、もっと勢い良い願いがしたい。「全国大会出場!」とか?
まあ、そりゃ仕事をうまくやってお金たくさんもらいたいとか、たのしいデートで美味しいお酒とか、10kg痩せたいとかそういうのはあるけれど、本来そういうのは心身が元気なら神頼みという感じでもない。それなりにがんばれていることへの感謝はあれど、あまりこうしてくれああしてくれという具体的な願望は薄めな気がする。
なににしても、良い流れがあれば、あとは力を抜いてうまいことそれに乗れればいいだけの話なのだ。貴船の神様は、山中の深い谷を流れる川の流れを司る神様なので、細い流れがやがて大きな川となって人々を潤すようなそういうことには力を貸してくれるはず。その流れに乗っかりたい。
その後、貴船からさらに一駅、鞍馬まで行って、くらま温泉で一服。露天はにぎわってたけど、内湯も使える日帰りコースは若干割高な価格設計だからか、すごく空いてた。今回、映画の上映時間があるのでちょっと早く出発しなくちゃいけなくて残念だった。せっかくなので丸一日ぐらいゆっくりしたい。くらま温泉はわりとぬるめマイルドな硫黄泉で、さほど硫黄くさくない。館内の飲食とかはおもったよりは高くなかったし、適度な設備の古さがかえって落ち着く。
出町に戻って映画見て、京都駅前で2軒はしごして夜行バスに酔っぱらいを押し込んで帰ってきた。1泊だとやっぱり慌ただしい。
山から降りて出町に戻ってきた時、デルタの橋の上でちょうど虹が見えた。綺麗な半円形。それを見て「今年はいい年になりそう」って連れが言うので、なんかそういう感覚に素直なとこがいいなって思った。
その時、橋の上にいる人の中で私が最初に虹に気づいたのだ。で、連れがいたから「虹がかかってる」って声に出すことになって、それを聞いて周囲のみんなが撮影しだした。なんかパーソナルとソーシャルの関係ってそういうのだと思った。
たぶん、いい年になると思う。