昨年から秋に「打ち上げ」をしている。
去年は、博多で地元のいろんな業種の人たちとパーティしたけど、今年は富山の友人から日本海側でもイベントしたいという意向があって、雑に人を募って宇奈月温泉に行くことになった。総勢9人。
常日頃、なんとなく寂しく思っていたこととして、サービスとか作品とかイベントとか世の中に何か華々しく出していける仕事には「打ち上げ」というものがあるけど、そうではない地道な仕事や後ろ向きな仕事にはそれがなく、なんとなく気持ちに区切りがつかないまま疲れだけが蓄積していく傾向がある。デレマスの高垣楓さんは「終わったら打ち上げをしましょう」というけれど、終わらなければ打ち上げはできないわけで、終わらない仕事でもできる打ち上げをやりたかった。ちょうど11月は勤労感謝の日もあるし。
結果、氷見の漁港で魚食べて、温泉入ってお酒飲んで寝て起きたらまた温泉入ってトロッコ電車に乗って帰ってきて良い感じに打ち上がりました。
温泉とか料理とか
昭和っぽい温泉旅館でのんびりした。料理の量が恐ろしいことになってた。こういう会席料理って残すほどの分量でるのがデフォルトなのかな。さすがに多いと思う。だいたいいつも遊んでるメンバーは10年近く付き合いがあるわけだけど、みんなそれなりに成長して、量が食べられなくなってるのを見つつ、結局自分は完食した。
私、もともとはそんなに大食いというタイプではないと思うんだけど、40代後半になっても食欲が衰えない。さらに、二日酔いの朝でもしっかり食べられるのはどうなんだ。代謝は落ちてるので普通に食べてるとどんどん体重増えるんだけど。
翌朝起きたら雪が積もってたので、雪を見つつ入浴した。宇奈月温泉は透明度高い単純アルカリ泉で温泉としては強くない。でも後肌のすべすべ感は結構独特な感じする。
トロッコ電車
雪深い土地なのでトロッコは冬季運休。11月末は紅葉のハイシーズンなので混んでるんだけど、ちょうど初雪のタイミングで寒かった。普通のトロッコじゃなくて、良い客車を取って正解。個人的には寒いのわりと好きなので外でもよかったけど普通の人はたぶんだめだと思う。ビールより熱燗が良かった。
京都にずっと住んでると、観光客の男女比って女性のほうが多いんだけど、トロッコ電車は中高年男性率が高かった。道路がない山奥の険しい自然と戦ってダムとか発電所とか作るのはたしかに盛り上がる。景色ももちろん綺麗なんだけど、どっちかというと鉄道とか巨大建造物とか重機とかそっちが刺さる人にはたまらんやろなと思う。
トロッコ電車は乗る前にこれを読んでおくのをおすすめ。
- 作者: 吉村昭
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来年もどこかで打ち上げしたい。こういうイベントは毎年やるとレギュレーションが固まりがちだけど、私はそれはわりと飽きるので、また別の趣向、別のメンバーでやりたい。