なんとなく夏の間よく聞いてた曲を集めてみる。
男性ボーカルだれかと思ってたら清水くんだった スカした感じで上手い。こういう平気で嘘付きそうな感じの男性ボーカルが好き。売れてないころのカールスモーキー石井とかよかった。 夏はよく新潟に行ったこともあり Negiccoを聞いてた。 ちょっと声が低い子(かえぽ)の声質が湿ってて好き。日本海側、空は青くてもどこか白く霞んだ感じがしてて、そういう感じの湿りがある。「明日のことはだれにもわからない」って歌う時に、野宮真貴だと乾いた虚無みたいになるけど、このバージョンは湿りのせいですごい切なく聞こえる。あと、このジャケむっちゃかわいいよね。 せつないパーティソング、中盤のラップ部分で「イェーこの蕎麦へぎじゃねーか」とか言い出すの唐突だなと思ったら、空耳歌詞で普通にご当地ソングだった。ところで、「カップルズ」とか「ベリッシマ」とか初期の小西康陽の歌詞、だいたい、終わりに近づいてるんだぜ、とにかくみんな死ぬんだぜ、生きてるだけで悲しいんだぜ、みたいな感じがあるけど、今聞き返すと、歌ってるタイミングでは別に終わってる気配はなかったのでは?みたいな拍子抜け感があり、これが年を取るということなのだろうと思った。
この曲も、ずっと「男がある日決意してバスルームで自殺する歌」と思ってたけど、実際には年を取ってくたびれると「自分が今死んだら」って考えてしまう日曜の午後は普通にあり、今聞くと、ああ、ありふれた日常の歌なんだなと思う。たぶん、ヒゲを剃り終えたあとに冷蔵庫に冷えてるビールのこととか思い出して普通にバスルームから出てくるんだろうし、ありふれた男はそうであってほしい。何もかもが嫌になった日、我々を死から呼び戻すのはそんなささいなこと。
アイカツスターズ!ミュージックビデオ『Bon Bon Voyage!』をお届け♪
夏!って感じの名曲。
こうして見ると、昔から「ブラックミュージックのブラスにブリティッシュなコード進行(=モッズ)+歌謡曲のメロでかわいいボーカル」というジャンルが好きで、昔はそれが渋谷系だったんだけど、最近はMONACAの功績でアニソンにそういうのが増えたし、元渋谷系だったり渋谷系に影響受けた人がアイドルとか声優に楽曲提供するようになったために、そのへんのジャンルも聞くようになったというのがよくわかるね。